· 

Nuro光はやめときましょう


【基本】固定回線の速度について

2022年現在、固定のネット回線といえばほぼケーブルテレビか光回線の2択になっています。

そして、それを提供しているプロバイダが無数にあります。

 

ケーブルテレビはプランによって回線速度が異なります。いまとなってはそれほど高速ではないのですが、おおむね安定した速度がでます。

光回線はもとがNTTの回線であることが多く、そのため理論的に出る最高速度がみんな同じです。

なので、1Gbpsです!とかみんな口をそろえて同じ速度をうたうわけです。

じゃあ、無数にあるプロバイダ、どこ選んでも同じじゃん。という話になりそうですが、そうでもありません。

 

それぞれの会社が持っている設備が違うと思ってください。

たとえば高速道路がNTT管理だと想像してください。最高時速120㎞とか言ってるわけですね。

では、そこに入る料金所や一般道をプロバイダが担当していると思ってください。

プロバイダはユーザー数に応じて、これをさばくための設備が必要になるわけです。

これを怠って、初期費用無料とか〇〇プレゼント!とかばかりしてるプロバイダは料金所で大渋滞を引き起こし、結果として全く高速ではなくなります。


【リアルユーザーの私】Nuro光の低品質さ

今年、そのあまりのひどさに話題になったのが「Nuro光」です。

実は私も10月までユーザーでしたが、ひどすぎて解約しました。

pingというデータの往復にかかる時間があるのですが、光回線なら10ms(1/100秒)程度が普通です。

なんとNuroは15000(15秒)という信じがたい値をたたき出しました。発展途上国もびっくりの低品質ですね。

これまで引っ越しなどで10件ちかいプロバイダを利用してきましたが、断トツの低クオリティです。

速度は10Mbpsを切ることもありました。

 

まあ15秒待てばデータ来るじゃん、10Mbpsあればなんとかなるでしょ、と思ってはいけません。

データは「□□□□■□□…」みたいにある程度の固まりで箱詰めされて送信されます。

何らかの事情でとどかなかったものは再送される仕組みです。

届いたものを開梱して組み立てて初めてとデータとして使えるのです。

今の例で■がひとつあります。これが届かないデータだと思ってください。

こういうときは再送依頼を出して補完したりします。

こうなると体感としては何をしても「ひっかかる」ような感じになります。

ウェブサイトみるだけでもストレスすごいですよ。

 

さて、データロスが多いと「待てないデータ通信」においては致命的です。

たとえば通話、ゲームなどがそうです。「こんにちは」が「こ…ちはに」では困るわけです(通話の場合は実際は無かったものとして扱われて「こ…にちは」になりますが)。

ゲームをしていて移動したりよけたりする入力をしても受け付けてもらえないわけです。

相手からのデータもロスしまくるのでワープしたかのように表示されたりします。ゲームになりませんよね。


Nuro光の解約

 

まさか令和の時代にこんな非常識なレベルの低品質回線を提供されるとは思ってもみませんでした。

料金とっておいてこれは違法じゃないの?と言いたくなりますが、ベストエフォートという契約なので違法ではありません。

これは「品質はできるだけ努力するけど、約束はできませんよ」という善意に基づいた契約です。

言い換えて「どんな低速だろうと同じ料金払え。速度?混んだら遅くなるんじゃないの?知らんけど」という解釈もできてしまうわけです。

 

普通はユーザーが増えてきたら、それに応じて設備を増強していきます。

一か月や二か月でユーザーが倍増することなんてないからです。

ところがNuro、設備投資をせず詰め込み続けて大渋滞を引き起こし、あまつさえその言い訳が「大型ゲームのアプデのせい」なとと公式に言い出す始末。

そんなこと言ってるプロバイダ他にどこにもないです。

というか、そういう大容量通信にこそ光回線が必要なんじゃないの?と言いたくなります。

使い物にならなすぎて、やむなくスマホでテザリングした日もありました。

月額5,000円以上支払っている固定回線がモバイル回線以下になっているのに、それを他社のせいにする神経がすごいです。

 

ちなみに私の地域では昨年末あたりから混雑が始まっていました。

とうとう我慢の限度を超えて、10月に解約しました。

さて、解約した結果、10,450円の契約解除料を上乗せで支払うことになりました。

どう考えてもNuroが悪いのですが、契約解除料は契約で決まっているものですから支払うしかありません。


まとめ

 

ほぼすべての回線はベストエフォートです。混雑具合で速度が変わるのは道路と同じです。それはどのプロバイダでも同じです。

 

ネット回線の契約はあきらかにユーザー側が不利です。混雑度合いなど教えてくれません。

だからプロバイダ選びをするときは、評判を見ないといけません。

それも過去から最新まで、できるだけ悪評が少ないところを選ぶしかないのです。

Nuroは初期の高品質(ユーザー少ないから当然なのですが)だというレビューがたくさんありますので要注意です。

信じてはいけません

 

繰り返しになりますが、これは一時的な障害などでは決してありませんし、一気にユーザーが増えたわけでもありません。

それでも対処をしてくれなかったわけです。

私の経験上、こういう態度・運営姿勢の会社は同じようなことを繰り返します。

 

文句を言えない契約内容(ベストエフォート)だからこそ、プロバイダ選びは慎重にしないといけませんね。