当教室はKOOVというロボットプログラミング教材を使用しています。教材は当グループ専用の学習コースと、KOOVアプリが備えている共通コースとがあります。今日は共通コースのお話を少ししたいと思います。
KOOVのブロックにはいろいろな形のものがあり、同じ色でも異なる役目を果たすものがあります。
たとえばこの写真のオレンジ色のブロック、突起が2つあるものと1つしかないものがあります。
2つあるものは「連結」に使えます。1つしかないものはロボットの外周部など突起が外側に出てはこまるシチュエーションに使えます。黄色はもっと多彩です。斜めが表現できる三角形や、ブロックの横方向の連結、横方向で突起がでないようにできる「蓋」のような役目ができるブロックがあったりします。
各種ブロックを使いこなせれば、イメージした形を理想に近い形で表現できるようになります。
しかし、これがなかなか難しい…
ブロックの突起には「右手」と「左手」の関係のように、組み立てているとうまくかみ合わないことがあります。その場合は少し分解して組みなおして…なんてことがよくあります。
また、単純に板のような形を作るときにも、組み方によって強度がかわります。ブロックとブロックを結ぶ突起が支点になるわけですから、この数が少ない部位・角度は強度が下がります。
そういった組み立てにおけるコツ・テクニックを学ぶのが共通コースの一つ、「ブロックアーティスト」というコースになります。
これは板の強度を学びながら箱を作るという課題です。
ゲームに出てくる宝箱みたいですね。
先日、5歳の子がこれにチャレンジしました。
その子はこれまでの授業でブロックの形状についてかなり理解している子です。
このため、組み立て開始時点で、緑ブロックは赤ブロックで、青ブロックはオレンジブロックで代替して作成すると宣言し、実際にその通りに組み上げることができました。
さて、ここまでは色のカスタマイズはあれど、基本的には教材通りの内容です。
当教室では、組み立てが早く終わった場合は、時間いっぱい作品に対してカスタマイズをして創造力を養ってもらうことにしています。
では、その創意工夫の作品をご覧いただきたいと思います。
それがコチラ。
箱に「足」「はさみ」「尻尾」「目」をつけてます。
ブロックを「緑・青」から「赤・黄」にしてあることで、生き物っぽくなってますよね。
そして、箱が原型なので、それを開けると「口」になっており「キバ」までついてるのです。
これをいちから作れと言われると難しいと思います。
ブロックアーティストの題材をカスタマイズしたからこそできた作品ですね。
これを作っている最中も、ふたが空いた時に尻尾がぶつかる問題、キバが同じ向きにつけられない問題…などなどありました。
ヒントとアドバイスを与えてそれらをクリアしていきました。
きっと、次回作にはそれらの経験が活かされることでしょう。
この箱サソリくん(?)は動作はできないのでロボットとは言えません。
この子はまだLEDの単純な点灯やモーターのごく簡単な動作を学んでいるところで、オリジナルのプログラムを組むのは当分先の話です。
でもいずれモーターやセンサーを組み込んで自律動作できる「魂の入った新種ロボット」を生み出してくれることでしょう。
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